ほぼ昨日1日で一気に読んだ。
破産寸前の地方都市の市立病院での物語。
当然モデルはあの夕張市だ。
いつもどおりエンターテイメントとして読みごたえがありながら、
過疎地域の現状を無視した医療行政の問題点と医療に対する一般市民、マスコミの認識における問題点について、
海堂氏の主張が織り込まれている。(これもいつもどおり)
イノセントゲリラはちょっと主張の比率が多すぎて小説してはうーんというかしんどいところもあったけど、
今回はまあまあバランスが良かった。
ただ正義感、使命感はあるけれど、過去の経験から処世術を身につけたやや優柔不断といえば優柔不断な主人公(要するに普通の人)が、
いろいろ頑張るのだけど、
結局物事を解決して行くのは行ってることはむちゃくちゃでも無理を押し通すような力のある人間だったり、
何かにずば抜けた才能を持つ人間だったりして、
主人公が少し可哀想。 というか自分(多くの人に当てはまる気がする)のことみたいでちょっとイヤ。
あとは桜宮市シリーズの人たちが脇役やら、名前だけ登場したりしてそこらへんはシリーズ通して
読んでる人の楽しみを押えている。
でも、最後にでてくる〇〇医師ってあんなかっこいいキャラクターやったかなあ。
カメラ PENTAX K-x
レンズ smc PENTAX-DA L18-55mmF3.5-5.6AL
撮影地 彩都西
どうして、3月末に雪が降るんだ。
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押しとおくれやす